えぃじーちゃんのぶらり旅ブログ~東北編20180902横手市の1 増田の内蔵の家
2018年9月2日秋田県由利本荘(ゆりほんじょう)市の道の駅「岩城」を出発したえぃじーちゃん、横手市増田の内蔵(うちぐら)のある街並みを歩いてみたくて、やって来ました。本当か?って、言われると「横手やきそば」を食べたいなって気持ちもあったんだよね。
まーそんなことで、今日の一枚は漫画「釣りキチ三平」の一コマ、この町の「マンガ美術館」が改修で休館中なため、「増田の町並み案内所ほたる」で展示販売していたので撮らせてもらったんだけど、矢口高雄さんのカラーポスターは綺麗だね。
この他にもカラーポスターはたくさんあって、いっぱい売れると良いね。
中の商品を先に紹介しましたが、こちらが「増田の町並み案内所ほたる」です。
「ほたる」の敷地内にも「旧 杏華堂 石田医院 座敷蔵」を公開中
「ほたる」には、是非寄って下さい。町並みのパンフレットを頂いて街歩きをしましょう。「ほたる」の奥には吉永小百合さんがCMの撮影で来た時のポスターもあるよ。
内蔵を公開している一軒目は「日の丸醸造」さん。「まんさくの花」のメーカーさんです。こちらは見学のお土産にお酒の試飲をさせてくれますが、えぃじーちゃんは「えぃじーちゃん1号」の運転があるので、ノンアルコールの甘酒とお酒の仕込みに使う水を試飲させて頂きました。
向かいの倉庫
店舗は明治後期の木造2階建、文庫蔵は明治41年土蔵造2階建です。文庫蔵を
日本酒の蔵元さんでは、新酒の完成を杉の葉で杉玉を造ってお知らせするんですね。
日本酒になる酒米
お酒造りの工程
酒蔵
升川商店
石直商店
ここから、内蔵を撮影したところはご主人又は、奥様が説明してくれました。やっぱり説明があると時代背景など聞かなきゃ分かんないことがいっぱいですね。心配なのはご主人も奥様も後期高齢者になっていて、後継問題が心配なこと。内蔵は漆喰などが水分に弱く、雨水がかかると漆喰が膨張して剥がれ落ちたりすること。水分から保護するため内蔵の外側には鞘と呼ばれる建物で覆っている。など、維持管理に莫大な費用が掛かること。古い街並みや蔵ブームはまだまだ続くだろうが、管理者の体力がどこまで持つかが心配ですね。
佐藤三十郎家(国登録有形文化財)
内蔵の扉の上には家紋があり、扉は耐火構図になっていて重量は約1トン。ちなみに、本当に家事が起こった場合はこの扉の隙間に味噌や泥を塗り込んで煙の侵入防止とするそうです。
ほとんどの内蔵のあるお宅は、江戸時代から明治・大正・昭和の初めにかけて「荒物商」と本来の商売を兼業していて、農家等が生産した繭・絹糸を仕入れ、雄物川を船で下り、土崎(現 秋田)港から北前船で京都・大阪に販売し、財を築いたそうです。また、町内に人口1万人の銅山や、交通の要衝だったため通りには賑やかな人通りがあったそうで、商売の方も順調だったんですね。
壁をご覧ください。柱と柱の間の白い部分、白漆喰の手磨き仕上げで、まるで陶器のような仕上がりです。また、柱の間隔についても狭ければ狭いほど高級な内蔵(狭いと泥棒が漆喰壁を壊しても柱の間隔が狭くて入れない防犯の意味もあったそうです。)とされたそうで、各家々で競って柱間隔を狭くしたそうです。
障子の欄間が風の通り道になるなんて、おしゃれですよね。
大きな内蔵の中に、ご主人専用の寝室をつくるなんて大金持ちの粋人ですね。調度品も高価そうです。
公開はしていないところも含まれますが、古(いにしえ)の民家が残っているところ。町並みをご覧ください。
お昼も過ぎたんですが、なかなか昼食の場所が見つからないなと思っていたんです。ファミリーレストラン シェーシェーさんがあって「横手やきそば」を食しました。ちょっとえぃじーちゃんの舌には合わないかなと思ったんですが、完食。
佐藤多三郎家は市指定文化財。
緑色の食器は特別注文だそうです。
旧田村薬局は市指定文化財です。
内蔵の扉と蝶番
2階の薬品箱・薬品棚
古いスリガラス
トイレも有田焼です。
味噌蔵
佐藤又六家です。代々の御当主は先代の御当主が亡くなると「又六」の名前を引き継ぎ、第〇代又六と名乗ったそうです。増田地区最古の店蔵が主屋に組み込まれているのが特徴で、国指定重要文化財です。
主屋も店蔵も明治前期に建造されたもので、火事の際の延焼防止のため土蔵造りにしてほしいとの要望があって店蔵にしたそうです。
この横の梁の段数も2団より3段と各家々で張り合っていたそうです。
これが明治時代の子供の遊具ですから、財力が分かりますね。
山吉肥料店です。店舗 主屋は明治中期、座敷蔵は昭和8年ころの2階建です。
店の次の間は、上段に神棚・下段に仏壇と言うのが伝統的造りだそうです。
客間
やっぱり、荒物商も営んでいたそうで、繭・絹糸で財産を築いたそうです。
水屋
台所天井の煙抜き
座敷蔵
上は蔵の扉、下は窓
鞘(内蔵の上屋)
味噌蔵の梁
まだ、明るい時間帯だが膝がガクガクしてきたので今日のぶらり旅はお仕舞。内蔵のある家の外観のみを撮影して終わりとします。
佐藤昆布店
佐々平商店
石田理吉家は横手市が管理。木造3階建ては見える部分のみで内蔵は2階建
佐藤養助 漆蔵資料館